人の体が勝手に燃える…
そんな事がありえるのか?
でもそういった事件は実際に起こっているんだよ
未だに謎の多い自然発火現象、一体どのようにして起こっているのか?
過去300年間には200件もの自然発火現象と思われる記録があります。
今回は今までに起こった事件から人体自然発火現象とは一体何なのかということを解説していきます。
人体自然発火現象の主な状況
ほとんどの事例について発火した瞬間を目撃した人はおらず、燃え尽きた後の状況から人体自然発火現象とされる。
体が炭化してしまうほどの高温であるにもかかわらず部屋に燃え広がる事が無く人体の周りだけが焼けている。
唯一の損傷は遺体、彼の下の床、そして上の天井にあると述べた。遺体は完全に焼けていた。
https://www.independent.ie/irish-news/man-died-from-spontaneous-human-combustion-inquest-finds/26774631.htm
そして、被害者の胴体は燃えているが手足は燃えていない事が多い。
周りに火気が見当たらない場合でも発生する
事件が起きた現場では暖炉などの火種がある場合がほとんどだが、海外では火元が見つかっていない事例もある。
アルフレッド・アシュトンの事例
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E4%BD%93%E8%87%AA%E7%84%B6%E7%99%BA%E7%81%AB%E7%8F%BE%E8%B1%A1
1988年1月8日に、イギリス南部のサウサンプトンでおこった代表的な人体自然発火現象の事例である。焼死者はアルフレッド・アシュトン。発見時には下半身のみを残し焼死していた。室内は高温だったが、周辺に火気らしきものはなかった。
火元が無いのに燃えるという現象は未だに解明されていないので、もともと存在していた火元が何らかの原因で消失してしまった可能性が高い。
人体ロウソク化現象というものが支持されている
人体自然発火現象を説明するのに人体ロウソク化現象によって起こっているのではないかという説がある。
人体ロウソク化現象
人体がろうそくのように時間をかけて脂肪分を燃料として燃え続ける現象。
タバコなどによって衣服に火が付くと、皮膚の表面が焦げて体内の脂肪分が浮き出てくる。
人体自然発火現象によって燃えた人物の手足がほとんど無傷で残されているのは脂肪分が胴体よりも少ないのだという事が原因だと考えられている。
そして、部屋全体に火が燃え広がらないのも時間をかけて体が燃える事により、室内の酸素を全て消費して自然鎮火したというように説明がつく。
以上の点から人体ロウソク化現象によって人体自然発火現象が引き起こされているという説が有力である。
アルコールの摂取にも原因があるという説も
人体自然発火現象の被害者の多くはアルコール依存症であったり泥酔状態である事が確認されており、体内のアルコールが燃料となって燃えているという説もある。
また、ケトーシスという体内のケトン体が増加して血液中に放出される状態は人体が燃えやすくなると言われているが、アルコール依存症の人はケトーシスの状態になりやすいと言われている。
その他の説
他にも球電説があり、雷の時に発生するプラズマという電気の塊のようなものが引火の原因であるという考え方もある。
このプラズマは火の玉の正体だとも言われている。火の玉(人魂)の正体については以前に解説しているのでそちらを参考にしていただきたい。
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