冷めてしまった料理を再加熱したり冷凍食品を解凍するのにとても便利な電子レンジ。
電子レンジに関係するこんな噂を聞いたことがありませんか?
電子レンジで氷は溶けない
食品はあんなに熱くなるのに氷が溶けないのはなぜなの?
電子レンジの仕組みを理解すればその現象の理由が分かるよ!
食品を温めたり解凍したりするための電子レンジで氷が溶けないなんて不思議ですよね。
今回は電子レンジで氷が溶けない(溶けにくい)理由について解説していきます。
電子レンジで物を温める仕組み
電子レンジがどうやって食品などを温めているか気になったことはありませんか?
電子レンジからはマイクロ波2.45GHz(ギガヘルツ)が出ており食べ物の中の水分子を振動させます。
マイクロ波で加熱することから英語圏ではmicrowave oven(マイクロウェーブオーブン)と呼ばれているよ
なんでマイクロ波があたると水分子が振動するの?
うーん、難しいから全部は説明できないけど簡単に説明するなら…
水分子には極性というものがあってマイクロ波を当てることにより分子の中でプラスとマイナスが入れ替わって振動しているんだ
???
水分子が振動すると摩擦によって熱が発生します。
その摩擦熱によって食品などを温めているのです。
ちなみに、なんと毎秒24億5000回振動しています。
電子レンジで氷を温めても溶けないのはなぜ?
電子レンジから出るマイクロ波2.45GHzは水分子を振動させやすいという特徴があります。
しかし、氷は水の塊であり固体なので振動するための水分子がないため温まりません。
固体である氷は分子間の結びつきが強いので振動しにくく、水の方が約8000倍も加熱されやすいのです。
なので氷は電子レンジで温めようとしても温度が上がらず溶けないのです。
実際に試してみる際の注意
面白そうだから電子レンジで氷を温めてみようかな?
実際に電子レンジで氷を温めようとした場合、上手く溶かさないようにするにはいくつか注意点があります。
耐熱容器を使用する
耐熱性がないと容器が熱くなってしまい、その熱で氷が溶けてしまうことがあります。
氷を温めるときは電子レンジOKの耐熱容器を使用しましょう。
溶けてない氷を使用する
少しでも氷が溶けてしまっていると溶け出した液体には水分子が含まれています。
そのため、外側の水分子が熱をもち内部の氷が溶けてしまいます。
氷は冷凍庫から出したらすぐに電子レンジに入れるようにしましょう。
冷凍食品を上手に解凍するコツ
電子レンジは冷凍食品を解凍するのに便利ですが、中心まで溶けてなくて冷たかったという事があるかと思います。
冷凍食品を中まで溶かすにはどうしたらいいんだろう?
冷凍食品を中心まで温めるには冷凍庫から出してすぐに電子レンジに入れると解凍ムラなく調理できます。
氷は溶けないのに冷凍食品は解凍できるの?と思うかもしれませんが、
冷凍食品は氷と違って水分や油が含まれているので凍っていても加熱できるのです。
その際、解凍モードが電子レンジにあるなら解凍モードで温めましょう。
無い場合は普通のモードでも様子を見ながら少しずつ温めることで解凍できます。
〜まとめ〜
今回は電子レンジで氷を温めても溶けない理由について解説しました。
電子レンジは水分を温めやすく作られていて氷には振動する水分が無いので溶けないのでしたね。
冷凍食品を温めるときは解凍ムラができないようにしたいものです。それではまたね〜
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