私たち人間の心臓は一つですが、タコの心臓はいくつか知っていますか?

タコの足は8本だし、心臓も8つあるとか?

残念!タコの心臓は3つあるんだよ
ではなぜ3つも心臓が必要なのでしょうか?
今回の記事ではその仕組みと理由を解説していきます。
心臓が3つあるのはなぜ?

タコの心臓は「エラ心臓」2つと「主心臓1つ」の合計3つに分かれています。
まず、「エラ心臓」はエラに血液を送り込むという役割を持っています。
魚と同じように、タコも水中に存在する酸素をエラから取り込んでいるのです。
左右にひとつずつあるこの心臓が、血液を効率よくエラに送り込み、酸素を吸収します。
そして、中央にある「主心臓」が酸素を取り込んだ血液を送り出すという、いわゆるタコのメインポンプのような動きをしているのです。

タコの主心臓は人間の心臓と似たような動きなんだね〜
泳ぐと心臓が止まる!?

ここでさらに衝撃の事実があります。
実は、タコが泳ぐときに主心臓が一時的に止まるのです!

心臓が止まるなんて怖い…
これはタコの構造上の特徴で、泳ぐと血液の循環効率が下がるため、あまり長時間泳ぐことができません。
タコが海底を歩くように移動することが多いのはこのためなのです。

タコなりに考えて行動しているんだよ
タコの血の色は青色

心臓が3つあるというだけでも驚きなのですが、タコの血は青いという話を聞いたことがありませんか?

私が聞いたのはイカの血だったかな?

確かにイカの血も青いですね
タコの血には「ヘモシアニン」という成分が含まれています。
人間の赤色の血は「ヘモグロビン」という鉄を含むたんぱく質によって色がついていますよね。
一方で、タコの血に含まれているヘモシアニンは銅を含んでいるため、酸素と結びつくと青く見えるのです。
しかもこのヘモシアニンは、低温かつ酸素の少ない海中でも効率よく酸素を運べるという優れもの!
タコが深海でも暮らしていける理由の一つと言われています。
〜まとめ〜

今回はタコの心臓が3つある理由と仕組みについて解説しました。
内容をおさらいすると
特徴 | 内容 |
---|---|
心臓の数 | 3つ(主心臓1+エラ心臓2) |
泳ぐとどうなる? | 主心臓が一時的に停止する。 |
血の色 | 青色(ヘモシアニンが酸素と結合すると青くなる) |
といった感じでしたね。
普段タコを見かけてもあまり気にかけることがありませんが、タコにはこのような秘密があったのです。
今度タコを食べる機会があれば、その仕組みに注目してみるのもいいかもしれません。
それではまたね〜
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