最近イカスミ料理を食べたとき気になったんだけど…
イカスミは料理に使われることが多いけどタコスミって使われないよね?
タコスミが料理に使われないのは様々な理由があるんだよ〜
イカスミはパスタ、リゾット、パエリアなど多くの料理に使われます。
しかし、タコスミが使われている料理はなかなか聞くことがありません。
今回はなぜタコスミが料理に使われないのか?について解説していきます。
「タコスミには旨みがない」は嘘
タコスミが料理に使われない理由として旨味成分であるアミノ酸が含まれていなくて、味がしないと言われることがあります。
しかし、実際にはアスパラギン酸やグルタミン酸などのアミノ酸が豊富に含まれているのです。
イカスミよりもタコスミの方が2倍以上のアミノ酸が含まれているよ!
「タコスミには毒がある」も嘘
また、タコスミには毒があると言われることがありますがこれも間違いです。
毒があるのはタコスミではなくタコの唾液に毒が含まれています。
さらに、この毒は甲殻類にのみ作用するもので人間には害が無いのです。
料理に使われない理由は”不便”だから
では何故タコスミは料理に使われないのでしょうか?
それは、タコの墨は胃袋が非常に取り出しづらい位置にあるからです。
イカの墨袋が内臓とは別で存在するのに対してタコの墨袋は内臓の中にあります。
しかも、苦労して取れたとしても一匹から取れる墨の量は非常に僅かです。
どのくらい少ないかというと、イカ一匹から取れる墨と比べて10分の1程度しかありません。
さらに、イカスミと比べてタコスミは粘液性が少ないのでサラッとしすぎていて、調理の際にも扱いづらいです。
これらが不便なのでタコスミよりもイカスミの方が料理に使われやすいといいます。
イカスミとタコスミの違い
襲われた時にタコもイカも墨を吐いて身を隠します。
ただし、墨の成分に違いがあります。
タコの墨はサラサラしているので煙幕のように広がり、敵の視界を遮るのです。
そして敵がこちらを見失っているうちに岩陰などに隠れます。
一方でイカの墨は粘性があり紡錘形にまとまって、自分の分身を作り出すかのように墨を吐きます。
敵の注意がそちらに向いているスキに身を隠すのです。
〜まとめ〜
今回はタコスミが料理に使われない理由について解説しました。
使われない理由は量が少ないのと、取り出しづらい位置にあるからでしたね。
タコとイカの違いをまとめると
量が少ない | 量が多い |
旨みが多い | 旨みは普通 |
取り出しづらい | 取り出しやすい |
旨みが多いのに料理に使われないのはもったいない気がしちゃいますね。
もし料理にタコスミが使われていたらそれは珍しいかもしれません。それではまたね〜
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